お馴染み、グッドモーニング徳山 いまや全国屈指のイン最強水面!
モーニングレースをほぼ毎開催実施しているのがボートレース徳山。オフィシャルウェブサイトにモーター評価や選手コメントなどが掲載され、予想環境が整った戦いやすいレース場のひとつである。朝イチの舟券をスパッと的中すれば、その後の他場のレースもリラックスして臨めるようになる。1日の舟勝負に弾みをつける上でも、ぜひとも徳山は手の内に入れておきたい。
競走水面は海水。瀬戸内海(笠戸湾)に面しており、潮位差が3mを超えることもある。
干潮時はパワー重視、満潮時はさばき重視のレースが展開されることが多い。
風が止むことはめったになく、追い風(東風)や左横風(南風)が吹いている。向かい風(西風)は、1マーク奥にある太華山が風を遮るため少ない。スリットライン上のコース幅が60
mあるのに対し、1マーク幅は45mと狭くなっている。レイアウト的にはイン絶対の水面ではない。
しかしコース別成績をみると、1コース1着率が驚異の60%オーバーを記録している。これは長期にわたってイン最強水面の座に君臨する大村に次ぐ成績だ。インが強いのは、ダッシュ勢が勝つのが難しいからで、4コース1着率が8.6%、5コースが5.1%、6コースにいたっては1.3%と、低迷している。舟券も1枠から内寄りの枠に流せばだいたい当たる。実
際、2連単①-②の出現率が21%、①-③ が15%、①-④が12%あり、『2連単①→
②③④』だけを買い続ければ、ほぼ2回に
1回は舟券が当たる計算になる。
水面レイアウトはイン絶対ではないのに、なぜデータはイン絶対になるのか。それは番組の影響が大きいためだ。徳山は企画番組が少なくない。1、4Rは1枠に有力選手を入れるシード番組、11Rと12Rも1枠に上位選手を組む。さらに有力選手を内枠に固めて、外枠に力の劣る選手を入れた番組も目立つ。看板選手を6枠に入れないケースもよくあり、たとえば16年8月の一般戦優勝戦で1枠に入った金子龍介は節間1号艇が3回あり6号艇はゼロ、2枠の今村豊も節間1号艇3回で6号艇ゼロ。
9月の一般戦優勝戦でも1枠の坂口周と2枠の宮地元輝が、節間を通して6号艇ゼロだった。オールドファンならご存知のとおり、昔の徳山まここまでインが強い水面ではなかった。現在のイン最強水面は番組の影響が強いと考えられる。
だから徳山のレースは、ガチガチか大穴かの両極端な結末になりやすい。3連単一桁配当が出る確率がる確率が23%、20倍未満で決まる確率が50%と高い一方、上位に票が集中するので人気選手が負ければすぐにマンシュウが飛び出す。
穴を読むポイントはスタートだ。1マークがスタンド側に15m振ってあるので、イン選手がスタートで後手を踏むとマイシロが小さくなりやすい。スタートを決めた選手がここを叩く。
インのスタートカに不安がある、センターにスタートが決まっている選手がいるときは大穴狙いも面白い。以前の開催「新東通信杯争奪戦」(9月11~14日)を例にとると、初日5Rは平均STがメンバー中最速の川田正人がトップスタートからまくりを決めて3連単2万2870円、2日目9Rも平均STの速い野中義生がトップスタートからまくり切って10万6610円、3日目と最終日に複数出たマンシュウ決着もスタートがモノをいったものが多い。
逃げ決着があまりにも多いため、まくり、まくり差し、差し、の出現率はすべて全国平均よりも低い。まくりが決まるのは2~4コースまで。2番差し、3番差しの突き抜けは少なく、
3枠から外の選手がアタマを取るためには、さばく競走が基本となる。
つぎは風向き・風速からみたコース別1着率をみてみる。徳山はだいたい追い風が吹いているのだが、別の風向きになったり、風速が強くなったときが、穴狙いのチャンスだ。夕ーンが流れる右横風が吹いたときは2コース差しや3コースのまくり差し、インが小回りするとまくりがハマる左横風のときはセンターの勝率が若干上がる。また、風速が強くなればなるほどインコースの1着率が低下するのも覚えておきたい。ただし、どんな風でもイン1着率は50%を超えているので、インを無視してはいけない。
1枠アタマから、人気の盲点を狙い撃て!
では、徳山で人気の盲点になっているのはどのフォーカスなのか。1枠からのスジ舟券を微妙にズラした出目がおいしい。徳山の1枠アタマはオッマレーし夜の1杯アタマはオッズが低いため、ファンは舟券を絞って購入する必要がある。その結果、微妙にズレた舟券に配当妙味が生まれるのだ。具体的には差した2枠とまくった3枠が入れ替わる
①-③-②(回収率101.8%)、4カドが2着に入線してカド受けが残る①-④-⑥(100.6%)、4カドが攻めて大外から展開を突いた6枠が着に残る①-④-⑥(131.0%)や①-⑥-④(123.3%)などだ。1枠アタマ以外にも回収率が100%を超えている出目はあるが、出現率が低く再現性は薄いと考えたほうがいい。
優勝戦や準優勝戦では、内枠への人気集中がさらに際立つ。それはもはや過剰人気で、①-②-③の回収率は51.5%、②-④は56.9%とかなり低い数字が出ている。ここに人気が集まるので、以下のようなフォーカスが人気の盲点になる。
(優勝・準優勝戦 主な回収率100%超)
①-②-⑤ 123.4%
①-②-⑥ 206.6%
①-③-④ 139.6%
①-④-⑥ 182.8%
①-⑤-④ 105.9%
①-⑥-② 326.1%
①-⑥-③ 126.5%
外枠のモーターパワーが優れている、スタートが見えている、入着できる展開がありそう、そんな閃きがあったときは1枠アりそう、そんな閃きがあったときは1枠了タマで4~6枠をヒモに付けた舟券で勝負を仕掛けたい。
ちなみに1月に行なわれたGI徳山クラウン争奪戦における1コース1着率は72・1%! 全体の3割強のレースが2連単①ー②で決着し、回収率も111.1%を記録した。徳山のGIはインに逆らってはいけない。1枠が逃げ切るレースが連発している。うまく外枠のヒモ穴を見つけて、好配当を射抜いてもらいたい。
まとめ
♦︎2連単①→②③④の的中率は約50%!
♦︎スタートの、あるセンター勢が穴を生む!
♦︎①アタマの狙い目=①-③-②、①-④-③、①-④-⑥、①-⑥-④
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