SGウイナーとは何か!?レーサーを知れば的中up パート2

とにかく勝ちまり、活躍する!この段階では実績をどれだけ残すかがカギとなる。大きいレースから小さいレースまで勝ち星の数をたくさん集める。

●一般戦で優勝回数と勝率を稼ぐ

A1級になった。一般戦では主力級として扱われるようになった。さあ、ここからがSGへの道の本番だ。まずはSGに出なければSG優勝もないのだから、ここからが努力も本番となる。
となっているものがあるからだ。
一般戦では、とにかく「優勝回数」と「勝率」を稼ぎたい。これがSGの選考基準「優勝回数」がモノを言うのは、ボートレースクラシック。実際は、SG、GI、GⅡを優勝した選手に優先出場権が与えられるが、それだけでは出場選手数の52名に届かないため、一般戦での優勝回数が多い者から順に出場権を得られることにな
る。
「勝率」が基準となっているのは、ボートレースダービー。こちらは1年間(前年8月1日~該年7月31日)の勝率上位者が出場権を得る。つまり、一般戦で上位着順獲りまくれば、出場が一気に近づく。一般戦ではB級選手とも戦うわけだから、能性はおおいにあるだろう。
実際は、A1級だろうがB級だろうが、優勝しまくったり勝率を稼いだりすればクラシックとダービーには出場が近づくわけだが、そういう成績を残していれば確実にA1級に昇級できる。SGに出るにはとにかくA1級、というのは変わりはないことである。
クラシック出場もダービー出場も簡単なわけがない。まず、クラシックの優勝回数ボーダーは5回、場合によっては6回といのが近年の傾向だ。昨年、優勝回数5回以上をマークしたのはたったの24名。全体の1.5%ほどしか達成できない回数である。ダービーの勝率ボーダーは例年7.25~30前後。昨年のダービー選者期間に勝率7.00以上が97人しかおらず、7オーバーの勝率を残すことがすでに難しいことなのに、さらにその上をいかなけばならないのである。
一般戦からSGに向かうのも、やはり険しい道には変わりはない。A1級に辿り着とだけでは、まだまだ先は長すぎるのである。

●GⅠ、GⅡが基準となるSG

記念レースと定義されるのは、SG、GⅠ、GⅡ。ただし、一般的に「記念」と言う場合には、GIとGⅡを指して使用する場合が多い。
記念レースに出られるようになったら、目指すべきは「優出」だ。どんなしースでも優出を目指すのは当然だが、SGウイナーへの道という意味では、記念レースでの優出が大きな意味を持ってくるのである。
オーシャンカップだ。このSGは、選考基準がGIとGⅡ(もともとG1のみだったが、現在はGⅡもGIと同等の扱いと定められている)。ここで稼いだポイント上位者がその切符を手にすることができる。そのポイントは、なんと「優出しなければ」獲得できないのである!優出して初めてポイントゲット。
つまり、選考期間にGIとGⅡで優出できなければ、ポイントは「0」でしかないのである。優出すれば、優勝戦の着順に応じてポイントが加算される。
「1着=10、2着=9、3着=6、4着=5、5着=4、6着=3」となっており、優出し完走すればその着順点が積み重なっていくわけだ。
なお、優出するとさらにボーナスポイントがつく。「記念を一節間完走」することで1点ずつ加算されるのだ。たとえば選考期理内に10節、記念に斡旋があり、そのすべてを最終日まで走り切った場合ラス10点となる。
すなわち、記念レースにたくさん呼ばれれば呼ばれる有利ということになる(優出のチャンスも増えるという意味も含め)
A1級になって、数多く記念に斡旋される選手にならなければ、SGウイナーの栄誉は近づいてこない。それが簡単なことでないのは、言うまでもない。
GIとGⅡが出場に関係するSGはもうひとつあって、それは右ページのボートレースクラシック。優勝すれば優先出場権をゲットできるのだ。これにしても、優勝するにはまず優出しなければならない。GI優出という至難の業をクリアすることで、SGウイナーへの道もまた開ける。

●成績が基準にならないSG

SGはグランプリシリーズも含めれば9つあるわけだが、そのうち2つは他の7つとはやや性格を異にしている。
選考基準が選手の成績ではないのだ。
まずは、ポートレースオールスターだ。こちらはもうお馴染みの「ファンが出場選手を決めるSG」。優先出場選手と選考委員会推薦選手以外は、ファン投票の得票上位者が選出される。ファンに認められる選手となってはじめて、出場がかなうSGとも言えるわけだ。もちろん、人気者になればなるほど、得票も増えるだろう。
もうひとつがボートレースメモリアル。こちらは「レース場が出場選手を決めるSG」となる。開催場以外の23場が各2人ずつ、その場をホームプールとしている選手を推薦し(23✕2=46人)、残る選手を開催場が選出して出場選手が決まる。開催場がちょっと多めに選出できるわけだが、これは地元の選手でなくともかまわない。
ファンにしても、レース場にしても、選んでもらうためには何よりもまず、「めちゃくちゃ活躍する」ことが最低条件。めちゃくちゃ活躍するというのは基本、SGや記念で活躍すること。オールスターなら女子選手、メモリアルならホームプールの若手有望株、など記念実績が乏しい選手もいるにはいるが、女子はまさに人気者であり、現在のボートレースの大きな潮流のひとつだし、若手は未来のスターとレース場が認めてSG経験を積ませようという親心。“特別な選手”でなければ、選出されることはまずないのである。
何より、この2つのSGは「A1級限定」のレース。A1級でいなければファン投票の対象にもレース場選出の対象にもならないのである。しかも、ただ成績が良ければそれで良し、というわけではなく、ファンやレース場の胸に響く活躍をしなければならない。選ばれるのはやっぱり、まったく簡単ではない。

まとめ:ひたすらSGで活躍する!

SGに出なければ出場できないSG
SGウイナーになるには、SGに出場しなければならない。その上に君臨すると言ってもいい、出場が困難なSGがある。それはグランドチャンピオン!
このSGは、選考基準がSGの成績。そう、グラチャンに出るには、他のSGに出場を果たしていないとならないのだ。SGに出たことのない選手は、絶対にグラチャンには出られない。やまと学校を出て、水神祭を果たして、成績を伸ばしてA1級になって、一般戦で優勝しまくったり記念で活躍したりして、やっとSGに出場を果たせたとして、そこでやっとグラチャンに出るための資格を得ることができるというわけなのである。
しかも、ただSGに出ればいいわけではない。活躍しなければいけないのだ。まず、優勝戦に出場して完走すること。これで優先出場権が得られる。簡単に書いたが、SG優出、である。とてつもなくハードルは高い。優出できなかった場合には、予選での成績が基準となる。予選の着順点の合計の高い順に、出場権を得られるのだ。だから、予選落ち連発では心もとない。これほどまでに出場が難しいSGで、さらに予選突破を何度かしなければグラチャンの扉は開かないのである。
グラチャンはGRANDE5には含まれていないし、優勝賞金もGRANDE5より低い。しかし、そのレベルは相当に高い!グラチャンでSGウイナーになることは、実は相当な栄誉なのである