オッズを制する者は舟券を制す パート3

レッスン5 オッズから予想は可能か?時系列でオッズを読む!

オッズとは、すべてのファンのレース予想の集大成。個々に投資金額の多少はあるが、オッズが低い買い目は、多くのファンがそのレース結果を予想していると見ていい。逆に言えば、人気の買い目を知ることで、レース結果を予想することもできるのではなかろうか?現に、一番人気はやっぱりどの買い目よりも的中率が高いのである!
とはいえ、単純に一番人気を買え!というのが必勝法になり得ないのはご存知の通り。そこで、ここではオッズを時系列に並べて、オッズ推移とレース結果との関連性を調べてみたい。展示後などに一気に人気となった艇は、舟券に絡む確率が高いのだろうか?
関東、近畿、九州の各地区選優勝戦の3連単合成オッズを、時系列で追った。ほぼ2分単位でオッズを取得しているが、ネット上のオッズ更新時間によって、間隔の長短があることはご了承いただきたい。右欄にはJLCの中継内容を併記している。こういったファクターが、時系列の合成オッズに与える影響も考えたい。例えば
4号艇・桐生順平が勝った関東地区選。1号艇・鈴木博が5着だったことで、3連単73倍の中穴配当となっている。データを見ると、展示タイム発表の6分後辺りから、2号艇と
4号艇が人気を集めているのがわかる。逆に、4着に終わった6号艇・山崎智也や、6着の3号艇・秋山直之は人気が下降。結果的に1、2着は、スタート展示開始直後と比べて、合成オッズが下がった2艇のワン・ツー決着なのである。
1号艇の吉川元浩がキッチリ逃げた近畿地区選では、1号艇の合成オッズが終始抜けていた。多くのファンが吉川を鉄板視していたことがわかる。そして、2着となった5号艇・向所浩二の合成オッズは必見!展示タイム発表直後からグングンと人気を集め、合成オッズが半滅しているのだ。①アタマ鉄板ならば相手は⑤しかない。時系列でオッズを眺めていれば、2連単10.9倍は1点で獲れたはずだ。
6号艇・今村暢孝が万シューを叩きだした九州地区選も、時系列でオッズを眺めていれば真っ先に狙いたくなっていたはず。スタート展示で動きを見せた結果、6号艇のオッズはその数分後から一気に人気となっている。⑥ー①の2連単24.2倍は、時系列でオッズを追っていたファンにとっては、非常に簡単なボーナス問題のような買い目だったろう。

レッスン6 人気別出現率と配当分布を知り、当たり舟券をあぶり出す!

オッズに関するさまざまなファクターを見てきたが、最後は何番人気で何倍くらいの舟券が最もよく出ているのか、人気別出現率と配当分布で見ていこう。
2連単、3連単それぞれの人気別出現率。3連単は人気以下は割愛している。眺めてみると、2連単1番人気の的中率は22.4%。4~5レースに1度くらいの出現率なので、1日勝負ならば2~3レースが2連単一番人気で決まる計算だ。3連単一番人気は的中率3連単1番人気は的中率10%弱。こちらは1日1レースないかといったところ。どちらにせよ一番人気だけを追い掛けていても、回収率は75%近辺を脱しないだろう。回収率面では三番人気辺りが2連単、3連単ともに優秀。ー、二番人気を元返しで押さえつつ、三番人気で本線勝負!こういった戦い方もアリかもしれない。
2連単、3連単の配当分布。2連単は490円以下、3連単は千円台の配当が、最も頻出するゾーンとなっている。万シューの確率は、2連単が2.7%に対して、3連単は計17.8%。2連単万シューは37レースに1度、3連単万シューは5~6レースに1度という計算になる。決して楽なハードルではないが、穴党は少しでも怪しいと思ったら、万シューを狙うべし!

まとめ 合成オッズを常に考えて買うべし!時系列でオッズを見ることも大切!

普段から何気なく見ているオッズを、さまざまなファクターで分析してみたこの企画、いかがだったろうか。特に、これまでもなんとなく気にしていた合成オッズだが、改めてその重要性に気付かされた。どんなに自言がある買い目でも、1.0倍に大金を突っ込む奴はいないはず。
でも本命から穴まで手広く買ううちに、それに近いことをしている可能はもあるはずだ。これからの目標は常に合成オッズ5倍以上の勝負!
これならは1日3レース当てればプラスになる!