レッスン3「合成オッズ」の考え方で購入金額や点数を上下させよう
「合成オッズ」という考え方をご存知だろうか？これは、いくつかの買い目を儲けが同じになるように購入した場合の合算オッズ。例えば2倍と3倍の舟券を、儲けが同じになるように購入するには、資金1万円ならば2倍に6000円、3倍に4000円を突っ込めばいい。この時の収支は、1万円を使って1万2000円の払戻しとなるのだから、合成オッズは1・2倍。
合成オッズは、同じ賭式の買い目のみで算出すべき数値。また、当たり舟券が1種類しかない券種（単勝、2連単、3連単など）でしか、算出しても意味をなさない。合成オッズを算出する際は、以上のことに留意しょう。
現在はこの合成オッズが、PCやスマホのソフトで簡単に算出できる。
大騰負の際にはぜひともそういったソフトで合成オッズを割り出してほしい。なぜならば、この合成オッズという数字は、舟券収支に直結するからだ。例えば前記のように合成オッズが1・2倍というような舟券勝負を1万円で続けていくと、5レース連続的中で払戻しが6万円。6レース目をハズしてしまえば収支はプラマイ0なのだ。
逆に、合成オッズ20倍以上を狙うのであれば、20レースに1度でも的中があれば、収支はプラスになるということである。
もうひとつ、合成オッズを使うと便利な点は、買い目点数の増減や、投入資金増減の目安になるということ。合成オッズが体感よりも低い場合には、買い目を絞ったり、投入資金をお遊び程度に抑えればいい。逆に合成オッズが思いのほか高ければ、さらに点数を増やして手広く構えたり、投入資金を増やして大勝ちを狙うこともできる。合成オッズの基準の数字をどの辺りに置くかは、本命党と穴党で異なるが、少なくとも合成オッズが2倍（2レースに1度当ててプラマイ0ペース）を割るような買い方をしていたのでは、いつまでたっても舟券で蔵は建たないだろう。
合成オッズをあげるには
上記のように非常に便利で舟券勝負の指針となる合成オッズ。手計算では大変なので、使用者の多くがソフトウェアを使っているはず。買い目点数や資金配分を工夫して、最適と思われる期待収益のラインを割り出しているのだ。
合成オッズを使っていくと、悩ましいのが、合成オッズが低くなってしまうレースへの対応。例えば、①はアタマ鉄板だけれど、2着は誰が来てもおかしくない…
そんな時は、まず2連単総流しの合成オッズを調べてみよう。もちろん3連単派は3連単総流しでOK。次に、その中から人気順に、買うべきか否かをもう一度、考えてみてほしい。ポイントは、人気になっている舟券で、消せる舟券をまず真っ先に消すということ！
この作業を続けていき、合成オッズが納得できる数字になったらそこでストップ。残った買い目で勝負すればいい。と、いうのもだ、合成オッズに大きな影響を与えているのは、人気の舟券なのである。穴舟券から消していくと、納得する合成オッズになるまでに、非常に多くの買い目を削らなければならなくなる？
人気だがこれはいらない！そう言える舟券を真っ先に削れれば、穴舟券を手広く押さえておくことができるのだ。
レッスン4 倍々プッシュは必勝法たるか？実例を元に収支を見ていく！
「資金さえ潤沢ならば、ギャンブルは決して負けない」。古の昔からギャンブラーたちは、多大なる負け惜しみを込めて、こうつぶやき続けてきた。その理由は単純明快。負け続けていても、ベット金額を上げ続ければ、いつか的中した時に負け金を回収し、プラスにできるという理屈だ。だが、この理論は大きな誤りがある。青天井で上昇し続けるベット金額に見合う配当が、いつしか得られなくなってしまうからだ。カジノにマックスベットがあり、そして、舟券には総発売額✕0.75という払戻し金の上限がある。
だが、もし仮に、青天井で勝負ができたら…。机上の空論だが、これを九州地区選で算出してみたのが左表である。実際はFなどによる返還もあるので、細かな数字は違ってくる。だが、倍々プッシュの恐ろしさは充分にわかっていただけるだろう。九州地区選の6日間、2連単①
②だけを倍々プッシュで買っていた場合は、プラス額は100万円オーバー！2連単一番人気だけを倍々プッシュで買っていた場合は、プラス額は300万円オーバー！いやぁ素晴らしい！倍々プッシュ最高！
…ではないのである。注目すべきは、倍々で釣り上げていった際の投資金額の大きさ。①ー②の倍々プッシュでは5日目1R時点に160万円を記録し、1番人気の倍々プッシュでは、3日目6R時点で320万円の投資！わずか100円で始めた倍々プッシュは、あっという間にオビを超えるのである。この金額を2連単にぶち込んだ場合には、オッズの急落も免れない。別段、この開催が①ー②や一番人気が極端に出づらかったわけではなく、やや平均を下回った程度。それなのにこの数字なのだ。
参考までに資金を1.5倍にしていくパターンも計算してみたが、こちらはマイナス収支。う～む、やはリボートレースに勝つためには、定額投資で勝つ技量を身につけるしかないのである！