オッズを制する者は舟券を制す パート1

例えば、1日12Rのうち、すべてのレースを的中させた場合と、ひとつのレースしか的中できなかった場合、どちらが儲かるだろうか?そりゃ12レースすべてを…と考えて気づいたはず。
そう、答えはオッズ次第でどちらともなる。なのである。的中率が高くとも多点数でオッズが低いトリガミばかり当てていたのでは儲からないし、的中率は低くとも、オッズが高い大万シューを少点数でゲットできれば大盛けできる。ポートレースはオッズとの悪い。舟券問ち組になるために、オッズについて学んでいこう。

Lesson1 まずは基本をおさらいしよう!オッズの基本知識

●払戻し金(オッズ)の計算式
(的中した当該舟券の総金額+ハズれた当該舟券の総金額+的中舟券の種類数)✕0.75=払戻し金の総金額
払戻し金の総金額÷的中した舟券票数
=当該舟券の払戻し金(オッズ)

例1)2連単①一②で確定し、2連単総売上げが1000万円、①一②が300万円売れていた場合
(300万円+700万円→1)✕0.75=750万円
750万円=3万票=250円(2.5倍)

例2)3連単①②一③で確定した場合に、拡連複総売上げが100万円、
拡連複①ー②が30万円、
拡連複①ー③が8万円、
拡連②一③が2万円売れていた場合
拡連複①一②は……
(30万円+60万円÷3)✕0.75=37万5000円
37万5000円÷3000票=125円
10円未満は切捨てとなるので…
120円(1.2倍)
拡連複①一③は……
(8万円+60万円÷3)✕0.75=21万円
21万円÷800票=262.5円
10円未満は切捨てとなるので……
260円(2.6倍)
拡連複②一③は……
(2万円+60万円÷3)x0.75=16万5000円
16万5000円÷200票=825円
10円未満は切捨てとなるので…
820円(8.2倍)
例3)例2で拡連複①一③が38万円売れていた場合の、拡連複②一③の払戻し金は…
(2万円+30万円-3)x0.75=9万円
9万円→200票=450円(4.5倍)

最初に上の計算式をご覧頂きたい。
これが我々ボートレースファンを悩ませ、時に歓喜させるオッズの算出式となる。通常、当たり舟券が1種類しかない単勝、2連単、2連複、
3連単、3連複に関しては、「的中舟券の種類数」が1となるので、計算は簡単だろう。その舟券種の総発売額に0.75を掛けた金額が「払戻金の総金額」となり、それを的中票数で割り算すればいいだけだ。当たり舟券が複数ある券種に関しては、それぞれ「的中舟券の種類数」が複勝ならば2、拡連複ならば3となる。
また、2連単などでの同着で、複数の舟券が当たりとなった場合も、「的中舟券の種類数」を増やせば払戻金(オッズ)が求められる。
複勝や拡連複のオッズ表示が○、○~〇と表示されるのは、他の的中舟券によって、「ハズれた舟券の総金額」が変わってくるからだ。例えば人気を集めた1号艇が4着以下に終わった場合、拡連複は大きな配当になりやすい。1号艇絡みの舟券が、すべて「ハズれた舟券の総金額」に加算され、結果として「払戻金の総金額」が大きなものになるからである。
Fなどで分場となった艇がある場合も、「ハズれた舟券の総金額」が
場艇絡みの舟券分だけ減るだけで、以下の計算方法は同じ。また、当たり舟券が0票だった場合の特払いに関しては、「ハズれた舟券の総金額」に0.75を掛けた金額を原資として払戻される。この際も10円未満は切捨てとなるので、1票あたり70円の払戻しとなるのだ。

Lesson2 1万円でのオッズ移行をしり、勝負時を見極めよ!

基礎的なオッズの算出方法を踏まえて、ここからは舟券攻略の助けになるであろうオッズに関するファクターを、個々に検証していく。まずは総売上とオッズとの関係性を調べてみた。舟券を買っていて、2連単
や3連単の1点に1万円勝負したいが、どの程度オッズに影響するのか?こんなことを考えたことがあるはず。ここでは例を挙げながら、その影響について考えてみよう。
まずは2連単の総売上げ500万円の時に、3倍の舟券を1万円購入するとどうなるだろうか?

500万円×0.75÷3=125万円
(現在の投入金額)

この計算で現在の3倍オッズは、125万円が作り出していることがわかる。そこに1万円を投入すると、「当該券の総金額」が126万円となる。この数字をオッズの計算式に当てはめると…

(126万円+(375万円÷1)×0.75)=375万7500円÷1260=298.2…
10円未満は切り捨てとなるので…290円(2.9倍)

という計算で、オッズが3倍から2.9倍へと下がることがわかる。
ただ、少し計算が面倒….。そこで、現在の総売上げと、オッズをマトリックスにして、1万円を投入した場合のオッズへの影響を示した。実際の勝負の際は、近似値を参考にしてほしい。
10万円投入時のオッズ移行を知りたいのならば、「総売上」の一桁下を辿ればいい。例えば総売上が5千万円の時に10万円勝負ならば、総売上500万円に1万円を入れた際のオッズ変化と同等。同じように100万勝負ならば、二桁下がオッズ移行の目安だ。

♦︎無投票ならば100円勝負!♦︎
上の記事ではオッズへの影響を見ているが、最もオッズが動くのが無投票の買い目に資金を投入する場合。無投票の買い目は便宜的に0.0倍と表示されるが、もちろんこれは特払いの意味。総売上の少ない単勝や複勝などでたまに見かけるはずだ。この買い目に資金を投入すると、購入金額と総売上に応じて、オッズが算出される。
注意しなくてはならないのが、この時に勢い込んでブチ込まないこと!ベテランファンならばご存知の通り、総売上が数千円~数万円ということもある単勝や複勝に万単位で突っ込むと、買った舟券のオッズは、あっという間に1.0倍になり、他の買い目のオッズがドカンと跳ね上がる。当たっても儲からないし、ハズレれば大損。まさに地獄状態なのである。
しかもだ、ある程度の売上がある場合にも、無投票の買い目は100円買いすべき。なぜならば、オッズを決める最大の要因は、「ハズれた舟券の総金額」と、「的中舟券の票数」だからだ。もし仮に、総売上100万円に対して無投票の買い目を100円で買って的中すると、的中票数は1票。これだと75万円の払戻しとなる(7500倍)。その買い目を1万円買い足したとしても、「ハズれた舟券の総金額」は100万円のまま変わらず、的中票数が増える分、オッズは100分の1に下がる。

(1万100円+100万円÷1)✕0.75=75万7575円
75万7575円÷101票=7500.742・・・
10円未満は切捨てとなるので・・・・・・
7500円(75.0倍)
となり、1万100円の払戻し総額は75万7500円。100円買いに比べて多く投資した1万円のうち、2500円は無駄になってしまうのである。