コースレイアウトが独特!イン受難水面、西の横綱・福岡
個性派水面・西の横綱といえば、ボートレース福岡。ピットが対岸にある、ダッシユの助走距離が180mしかない、両ターンマークが大きく振ってある、1マークが那珂川の河口に張り出しているなど、見た目からして独特なコースレイアウトをしている。さらに、1マークで淡水と海水がぶつかり、海からも陸からも風が吹く。この独特な水面を味方につけたレーサーが福岡の勝者となり、水面を読み切ったファンが舟券で儲けることができる。
全国平均よりもインが弱いのが特徴である。なぜ福岡のインが弱いかというと、1マークのマイシロが少ない上に、そこに風や潮が待ち受けており、高度な旋回技術を要するからだ。またピットからオレンジブイまでの距離も短く、助走距離の確保が難しいのも影響している。以前に比べるとはるかにインは強くなったが、それでもイン受難の水面のひとつである。
全国平均よりも1着率が高いのは2コースと3コース
インがスタートで後手を踏めば2、3コースのまくりの餌食になり、1マークで流れれば2コースの差し、落として回れば3コースからのまくりが炸裂する。4コースの成績も悪くない。
インは弱いが、勘違いしてはいけないことがひとつだけある。福岡の5、6コースは、全国平均の数値を下回っている。つまり、
福岡はインだけでなく、アウトも弱いのだ。
とくに6コースは鬼門で、2着以内に来ることが1日に1回あるかないか程度の数字になっている。水面特性により外から全速で握って回るのが難しくなるだけでなく、イン艇が落として回り2~4コースも差すレースを狙うので、アウトコースに差し場が生まれない。
結果、5、6コースはスタート勝負か、展開がないかぎり出番がなくなってしまう。
福岡の予想をするときは、アタマもヒモも1~4コースのなかから選ぶのがセオリ1。5、6コースはオッズと相談しながら、ヒモで買うか、場合によってはヒモからもハズすようにしたい。またセンターがまくっても、1コースが2着3着に入ることはよくあるので、ヒモでは押さえておくこと。
右横風が吹けばさらにイン受難水面と化す!
覚えておきたいのは、右横風が吹いたときにイン1着率が急低下する点だ。右横風が吹くとイン艇が外へと流れるので、2コースからの差し、3、4コースのまくり差しが決まりやすくなる。またインが流れるのを恐れて小回りすると、3コースからのまくり一撃も決まる。右横風は穴狙いのチャンスと覚えておこう。
では福岡で人気の盲点になるのは、いったいどの出目なのか。出現率が1.0%以上で回収率が100%を超えているのは以下の3つの出目。
(出現率1%以上+回収率100%超)
①-②-⑥ 102.6%
②-①-④ 128.3%
③-①-④ 116.4%
すんなりとイン逃げが決まり3着に6枠が食い込む①-②-⑥、2コース2枠が差し抜ける②-①-④、コース3枠がまくり差す③-①-④、この3つがオススメのフォーカス。また回収率こそ100%を超えていないものの、①-②-③の98.7%も悪い数字ではない。回収率ベースでみても、1~4コースから1着2着を選ぶのが悪い作戦ではないことがわかる。
横風が吹いたときは、この傾向はより顕著になる。
(左横風時の回収率)
①-②-⑥ 89.6%
②-①-④ 169.9%
③-①-④ 115.1%
①-②-③ 116.8%
(右横風時の回収率)
①-②-⑥ 123.2%
②-①-④ 117.9%
③-①-④ 254.3%
①-③-② 139.6%
横風がわかったときは、内寄りの枠を中心に少しヒネった舟券が狙い目。インコースのターンが難しくなる分だけ、2、3コースにアタマを取るチャンスが生まれる。
福岡はイン絶対ではなくアウトも厳しい水面。おのずと狙い目は限られてくる。とんでもない大穴はあまり出ないが、点数を絞って好配当を射抜くにはもってこいの場。
まとめ
♦︎2&3コースアタマ舟券が狙いやすい!
♦︎右横風時は、穴狙いのチャンス!
♦︎出現率が高い①-②-⑥、②-①-④、③-①-④が美味しい!